おいも貴婦人ブログ

生物系博士課程満期退学をしたAIエンジニアのブログ。

Biochemistry(ウィルスRNAゲノムの長距離構造)

以下に書いたものは、論文を基にした私の理解なので、正確性を欠きます。正確な情報を知りたい場合は、下記の論文を参照してください。また、下記の論文の図を参照することで、理解が深まると思います。

Long-Range Architecture in a Viral RNA Genome

要約
  • AFM、一次構造のにおける遠い距離にある相互作用のゆらぎ、殻から取り出したウィルスゲノムと入っている状態のウィルスゲノムのSHAPEの化学修飾の情報を使って、正二十面体であるサテライトタバコモザイクウィルスのRNAの2次構造を組み立てた。
  • これらのデータは長距離のペアの相互作用や三ドメインの構造とも一致している。
  • STMVのRNAのまとまったドメインの直径は10-45nmである。
  • 3つのドメインそれぞれはウィルスの特定の機能と一致する。中心ドメインはウィルスによって一つのタンパク質と一致する。一方で5'と3'末端は翻訳されることのないドメインで翻訳と複製において重要な部分が広がっている。
  • 3つのドメインの構造は、結晶構造で見える短いRNAとキャプシドタンパク質との間の相互作用に匹敵する。
  • サテライトタバコモザイクウィルスは正二十面体のウィルスの中で最も単純であるが、複雑な高次構造をもつRNAをもつ。これは、高い情報量と重要な複製機能とRNAドメインの構造との進化的関係をもっていることを意味している。