PNAS(ブンヤムウェラ‐ウイルスは、ゲノムのカプセル化を促進する明確な核化キャプシドタンパク質を持つ)
以下に書いたものは、論文を基にした私の理解なので、正確性を欠きます。正確な情報を知りたい場合は、下記の論文を参照してください。また、下記の論文の図を参照することで、理解が深まると思います。
Bunyamwera virus possesses a distinct nucleocapsid protein to facilitate genome encapsidation(2013)
要約
- オーソブンヤウィルス種に属するブンヤムウェラ-ウィルス(BUNV)は、ブンヤウィルス科のファミリーの原始的かつ典型的なウィルスである。
- 他のネガティブストランドRNAウィルスと同様に、ブンヤウィルスは複製とRNAゲノムのカプセル化のための核タンパク質(NP)を持つ。
- ブンヤウィルス科のファミリーに属する違う種類の2つのNPの構造が報告されている。
- しかし、それらの構造や、RNAの結合の特徴やRNAの結合による機能は、他のとは優位に異なる。
- BUNVのNP-RNAの複合体の結晶構造を得た。
- BUNVのNPのペプチドはウィルスNPの中ではっきりとした構造を持っていることがわかった。
- N末端のアームとC末端のテールは三量体のリング構造を取るために近くのNPと相互作用していることがわかった。
- それぞれの核タンパク質は、N末端とC末端の間の正電荷が多い切れ目の所で、10ntのRNAと結合していて、このRNAは発現している宿主から得られる。
- 非相同的なオリゴマー化は、組み換えNPでも観測され、この複合体はRift Valley fever virusのNP-RNAの複合体と似ている。
- この結果は、隣接した他のNPと一つのNPの柔らかさが、リボ核酸タンパク質(RNP)の基礎となることを主張している。
- 電子顕微鏡はモノマーのサイズであるNP−RNA複合体は、天然のBUNV RNPのブロックの一部となることを明らかにした。
- タンパク質間やタンパク質とRNAの間の変異がBUNVの複製に影響を与えるという以前の結果と一致して、NP-RNAの複合体はネガティブストランドのRNA RNP構造化の基礎となる機構の理解のためとなる大きな可能性を提供し、BUNV RNPの構造をターゲットとした薬剤の開発を可能とする。
導入
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