おいも貴婦人ブログ

生物系博士課程満期退学をしたAIエンジニアのブログ。

JACS(Charge Detection Mass Spectrometryを使ったウィルスアセンブリの後期の構造の検出)

以下に書いたものは、論文を基にした私の理解なので、正確性を欠きます。正確な情報を知りたい場合は、下記の論文を参照してください。また、下記の論文の図を参照することで、理解が深まると思います。

Detection of Late Intermediates in Virus Capsid Assembly by Charge Detection Mass Spectrometry(2013)

要約
  • アセンブリを理解する鍵は中間状態にあると考えられていた。
  • しかし、それを検出することは出来なかった。
  • "Charge detection mass spectrometry"を使って、120個のタンパク質からなるT=4キャプシドの"hepatitis B virus"のアセンブリ後期の構造を特定した。
  • 主な中間状態は104/105,110/111,117/118の二量体である。
  • 安定性や動力学に基づいて、もっともらしい構造を考えた。
  • 104中間状態、111中間状態、117中間状態はそれぞれ、2面、1面、三つの二量体を欠いたキャプシド構造となる。