おいも貴婦人ブログ

生物系博士課程満期退学をしたAIエンジニアのブログ。

PNAS(複雑なタンパク質であるadenylate kinaseと2out-knotの複数のフォールディング経路とエネルギー表面)

以下に書いたものは、論文を基にした私の理解なので、正確性を欠きます。正確な情報を知りたい場合は、下記の論文を参照してください。また、下記の論文の図を参照することで、理解が深まると思います。

Energy landscape and multiroute folding of topologically complex proteins adenylate kinase and 2ouf-knot(2012)

要約
  • 大きいたんぱく質や遅いフォールディングに関する研究は多くない。
  • エネルギーランダスケープ理論が、遅いフォールディングにどのように適用できるか調べた。
  • 以前開発したAtomic-interaction based coarse grained (AICG)モデルにタンパク質の柔らかさを加えた新しいモデルを作った。
  • 新しいモデルをマルチドメインタンパク質であるadenylate kinaseに適用した結果、実験結果とよく一致した。
  • 2ouf-knot(結び目があるタンパク質)に適用した結果、96%の確率で結び目のフォールディングを再現できた。
  • 結び目を形成するタンパク質は、形成しないタンパク質と比べると、フォールディング速度が非常に遅いことが分かった。
  • 2out-knotの結び目を形成しないある状態(substate)は、backtrcaking mechanismを支持している。